と、気になるかたも多いのではないでしょうか?
当サイトでは芸能養成所や専門学校に通っていた方にインタビュー。
実際に通ってみてどうだった?と赤裸々に語ってもらいました。
今回は『日本ナレーション演技研究所』に通っていたていた方にお伺い。
体験した方だからこそわかる内容をお届けします。
年齢や性別、どこの芸能養成所・スクールに通っていたのか紹介をお願いします
35歳女性です。
東京都新宿区代々木にある日本ナレーション演技研究所に通っていました。
こちらは基礎科・本科・研修科と分かれており、受講コースも週1・週2・週3コース・ジュニアコースなどと様々なコースに分かれています。
スムーズにいけば3年で卒業ができる養成所です。
1年に1回、所内で提携している事務所のオーディションがあり、実力があれば1年目で事務所預かりになることができます。
私は2年で退所してしまいました。
芸能関係の仕事にはついていないです。
今はもともと持っていた薬剤師国家資格で調剤薬局にて勤務しています。
養成所・スクールに通うきっかけを教えてください
養成所に通おうと思ったのは、仕事をしているときに何度か相手に聞き返されることが多かったので、滑舌を良くしたかったのがきっかけになります。
インターネットでボイストレーニングができる施設・スクールを探しているときにたまたま見つけて、子どものころに声優に憧れていたことを思い出し応募することにしました。
応募する際は入所するための簡単なオーディションがあり、合格するかしないかは別として夢をまた見つけた気がして勢いで応募していました。
オーディション会場は思ったより多くの受験者がおり、中には私より10歳以上年下かと思えるような子がたくさんいました。
「若い子の方が伸びしろがあるし私は不合格なんだろうな」と思ったら少し緊張していたのが少し吹っ切れて、せっかくだから記念受験だと思ってこの雰囲気を楽しんで帰ろうという気持ちになりました。
試験中に演技をする課題があり、緊張しつつも楽しんでお芝居した記憶があります。
芸能養成所・スクールで闇と感じたことは?
一番の問題は、「担当講師に気に入られなければ見向きもされない」ことです。
私はたまたま1年目の講師がよく目をかけてくれて、的確なアドバイスもくれました。
おかげで年1回の入所オーディションも一次審査は通りました。
もちろん、二次三次と審査がある中での一次審査のみでしたが、自分の演技力を当時の講師はよく見てくれてたと思います。
2年目になり、担当講師が変わると講師のお気に入りじゃない私は相手にもされなくなり、自分の演技を見てもらえなくなりました。
当時あまり演技がうまくなかったA君は講師のお気に入りだったので毎回長い時間を使って演技指導されていました。
友人のBちゃんを含む何人かは事務所預かりになりましたが、その事務所内でも「この子を推していこう」というひいきがあり、実際のアニメやゲームのオーディションも受けられる数に差があったそうです。
ひいきされずに放置された新人預かり声優は半数以上がやめていくそうです。
芸能スクールで練習や就活をやっていて一番大変だと思ったエピソードは?
一番大変だったことは発表会に向けてクラスメイト達との時間を作って公園などで練習しなければいけなかったことです。
「この日までにここまで覚えて、レッスンの3時間前に集合して○○公園で練習しよう」という声かけがあったりするので、遠方からレッスンに来ていた子たちは大変そうでした。
練習日に関してもレッスン日ではない日に集合したりしており、当時私や友人は正社員として仕事をしていたので兼務するのがそれなりに大変だった記憶があります。
1年目のメンバーと練習する際は講師の生徒たちに対する差別化があまりなく、みんな平等に指導してくれていたので和気あいあいと練習に取り組めましたが、2年目のクラスメイト達は講師の自分たち生徒に対する差別化を感じていたせいか練習時間もピリピリしていたと思います。
社会人もそれなりの人数いたので顔に出ることはありませんでしたが、あまりよくない雰囲気が漂っていたのは間違いないと思います。
芸能養成所・スクールに通ってよかったこと・自分にプラスになったことや今の仕事に活きていることは?
養成所に通ってよかったことは、まず滑舌が以前より確実に良くなったことです。
もともとの目的が「滑舌が良くなりたい」ことだったので、1年目(基礎科)の時に言葉の基礎を学べたのはとてもよかったと思います。
他にも、自分の視野が広がったことがプラスになりました。
自分の社会人になってからの世界は「医師と薬剤師のいる世界」だけでしたが、日ナレで出会った友人たちは社会人営業勤務をしている人もいれば自営業で実家を手伝っている人もいたりしました。
そして高校生とも年齢が10歳以上離れているのに当時からずっと付き合いは続いていて、今ではその女子高生も20代後半となり一緒にお酒を飲んだりできるようになりました。
年齢を超えて様々なジャンルの友人ができたことは自分にプラスになったと思います。
人見知りだった私が人前で明るく話せるようになったのも、日ナレに2年間通ったからだと思います。
おかげで患者様との信頼関係も良好です。
芸能養成所・スクールに通いたいと思っている後輩へのアドバイス
今、養成所・スクールがあります。
まずはそれらを全てリサーチして自分が目標とする先輩がいるスクールに入れるようにした方が良いと思います。
どこの養成所においても講師による生徒に対しての差別化はなくならないと思います。
担当講師に気に入られることがとても大事です。
でも、それと同時に努力を怠るのもダメです。
しっかり基礎も身につけて講師に認められて初めてお気に入りのポジションに行ける権利を手に入れられるのです。
愛嬌も大切です。
担当講師だけじゃなくてまわりのライバルたちにもしっかり愛嬌は振り撒いておいて損はありません。
養成所は全日制だからといってなれるわけではありません。
努力もしながら周りとの関係性もしっかり築いていくことが大事です。
まとめ
お話ありがとうございました。
気になった養成所・スクールがあれば手軽にできる資料請求から。
後悔しないように情報収集はしっかりやっていきましょう。
自分に合った養成所をみつけ、プロの第一歩を踏み出しましょう!